岡太神社と大瀧神社は、福井県越前市に位置する歴史的な神社です。

この神社は紙祖神、つまり紙の神様である川上御前を祀っています。

岡太神社・大瀧神社の奥の院まで参拝してきました。

当神社に参拝に来たのは、今回で2度目です。

前回は2月の冬の時期だったので、雪が積もっていました。

そのため、奥の院への参拝は凄い積雪のためあきらめました。

今回の参拝した日は、お祭りの準備をされてました。

そーです!運よくお祭りと重なりましたー。

ラッキーです。ツイてました!

お神輿の用意もしてありました。

神社の係りの方にお話を聞くことが出来ました。

今から奥の院まで、みんなでお神輿を担いで神様を迎えに行く準備をしてるそうです。

ということは・・・

町の方たちよりも先に奥の院にたどり着けば、神様がいらっしゃるということです。

 

岡太神社・大瀧神社

歴史と背景

大瀧神社の起源は、推古天皇の時代(592~638年)に遡ります。大伴連大瀧が神の降臨を祈り、719年には僧侶泰澄が大徳山を開山し、神仏習合の修験道の道場を設けました。

この道場は「瀧兒大権現」または「小白山大明神」とも呼ばれ、川上御前を守護神として祀り、これが現在の大瀧神社の前身となっています。

 

神社の構造と重要性

岡太神社と大瀧神社は、山頂にある奥の院と山のふもとにある里宮から成り立っています。

特に里宮の本殿と拝殿は、江戸時代後期の建築の粋を集めており、複雑な屋根や美しい彫刻が施されています。

これらの建築物は1984年に国の重要文化財に指定されました​。

 

本殿と拝殿の彫刻はとても素晴らしいです。

とても複雑に絡み合ってます!

職人技ってすごいですね。

里宮の本殿と拝殿は江戸時代後期の社殿建築の粋を集めて建てられました。

幾重にも波が寄せあうような複雑な屋根やいたるところに施された彫刻の壮麗さは圧巻です。

 

 

 

越前和紙との関係

この地域は和紙の生産地としても知られており、川上御前は紙の製造方法を教えた神とされています。

越前和紙はその品質の高さから重宝され、仏教の普及と共に写経用紙や戸籍記録用紙としての需要が増えました。

このため、岡太神社と大瀧神社は紙業界にとって重要な神社となりました​。

 

観光とアクセス

岡太神社・大瀧神社は越前市大滝町に位置しており、JR北陸本線の武生駅からバスでアクセスできます。

神社の周囲は美しい自然に囲まれており、参拝者は静かな雰囲気の中で祈りを捧げることができます。

 

現在の役割

現在でも多くの和紙職人や地元の人々が訪れ、川上御前に感謝の意を表し、技術の継承と発展を祈願しています。

また、神仏分離令により神社として再編されましたが、その歴史的価値と文化的意義は保たれています​。

紙祖神「川上御前」

大瀧神社(岡太神社・大瀧神社)は、福井県越前市に位置し、紙の神様「川上御前」を祀っている特別な神社です。

川上御前は、日本における紙の起源を象徴する神様として信仰されています。

 

伝説によりますと、川上御前は約1500年前に越前地方に現れ、村人たちに和紙の製法を教えました。

その後、川上御前は川に姿を消し、村人たちは彼女を「川上御前」と呼び、紙の神様として崇めました​。

 

川上御前は、紙の産業の発展に大きく貢献し、特に仏教の普及に伴い、写経用の紙の需要が急増した時期にその重要性が高まりました。

越前和紙はその高品質で知られ、正倉院には730年に書かれた越前和紙の資料が保管されています。

 

岡太神社と大瀧神社は、元々神仏習合の寺院であった大瀧寺に由来し、明治時代の神仏分離令により現在の形になりました。

川上御前は、今も越前和紙の職人たちにとって重要な守護神であり、紙の産業の繁栄を願う多くの人々が訪れる場所です​。

 

この神社は、二つの社殿からなる複合的な構造を持ち、その建築美も訪れる人々を魅了しています。

神社の周囲は高い松の木々に囲まれ、静寂で穏やかな雰囲気が漂っています。

 

岡太神社・大瀧神社を訪れることで、越前和紙の歴史とその背後にある伝説を直接感じることができます。

 

岡太神社・大瀧神社【奥の院】へ

岡太神社と大瀧神社は、里宮(山のふもとにある神社)と奥の院(山頂にある神社)から構成されています。

奥の院は、標高326メートルの権現山の山頂付近に位置し、ブナの原生自然林に囲まれています。

昭和61年にはその自然環境が福井県の天然記念物に指定されました​。

 

奥の院へは、権現山を登ることでアクセスできます。

登山道は神聖な空気に包まれ、自然の中で心静かに祈ることができる場所です。

 

岡太神社・大瀧神社の里宮での参拝を済ませ

早速、奥の院に向かうことにしました。

 

お祭りの準備をされてる方に、「奥の院までどのくらい時間がかかりますか?」ってお聞きしたら

きつい坂道だけど、30分~40分はかかると言われました。

さあ奥の院まで出発します♪

 

岡太神社・大瀧神社の本殿から歩いて5分程度で、奥の院への山道がありました。

真っ直ぐ上がる道と左側にも上がる道があります。

一瞬立ち止まってると、地元の方々が、「奥の院は左ですよ」と声をかけて頂きました。

 

少し歩くと、立て看板が見えてきました・・・

1/17と書かれてます!

ということは、ゴールまで17の看板があるということです。

 

急な登坂で、けっこう歩いたと思ったのですが、次の看板がなかなか見えてこない!!

やっと看板が見えてきて、

もしかしたら、3/17か4/17だったりして・・と期待したら

2/17でした。

少し心が折れそうでした。

 

急坂を登ってると、3/17の看板が現れました。

看板には、頂上までながいよ がんばって と書かれてます。

看板の横には、「山伏岩の跡」の石碑があります。

 

6/17 まだすこし がんばれ

 

13/17 まだ がんばれる

 

看板があると、とても助かります。

ようやく「岡太神社・大瀧神社 奥の院」に到着しました!

奥の院での参拝を済ませ、辺りを見渡すと・・・

「もう少しでゴールだよ!!がんばれー ゴールは目の前だよー 16/17」

の看板が左にありました。

奥の院の左に山道があります。

まあまあの登坂です。

 

もちろんゴールまで行きます。

ゴール(山頂)に着きました!

圧巻です!

山頂には、ご神木があります。

 

大瀧神社

福井県指定 天然記念物

大滝神社の大スギ

根回り 9.8メートル

目通り 7.12メートル

高さ 23メートル

山頂にあって長年風雨にされされていたため老樹としての風格を備えています。

同神社では、ご神木として、しめ縄をかけて信仰の対象となっています。

おわりに

福井県越前市「岡太神社・大瀧神社岡太神社」に参拝に行かれるなら、奥の院までをお勧めします。

頂上に着かれると、気持ちよさで疲れも吹っ飛びます。

ぜひ一度、御参拝ください。

 

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